最近ね、年を取ったせいなのか、はたまた世の中がチョー効率よく回る時代になったからなのか分からないんですけど、「ムダ」って大切かもなぁって思うようになってきたんですよね。
娘たちと一緒に勉強しているじゃないですか。LもRも数学の計算がメッチャ苦手で、「こうやれば簡単に解けるのになぁ」とか、「そんなやり方じゃ日が暮れてまうで!」って思う時があるんです。
以前ならそれを見てイライラしていたんですけど、最近は少し我慢が効くようになってきました。「ムダも必要かも」って思えるようになったからだと思うんです。単に情熱を失ってきただけ、という可能性もありますが
なんでそんな風に変わってきたのかなぁって考えてた時に「あ、これってリハビリの学校で自分が教えてた事と似てるからかも」って気付いたんですね。どんなことを教えていたのか、再現フィルムを回してみましょう。
Pepdadの授業風景
ヒトが寝ている所から起きたり、座っている所から立ったりする動作って、ムダに見える動きの部分に動作の肝が隠れています。つまり、一見ムダに見える部分が一番重要だってことなんです。
なんのこっちゃ、良く分からん!だと思うので、少し具体的に説明しますね。例えばちょっと低い椅子から立とうとすると、少し前かがみになってからお尻を上げるじゃないですか。
「立つ」っていう動作は身体の重心を上に持ちあげる動きなんですけど、「前かがみ」って重心を下げる動作なんですよ。上に行きたいのに下げるって、普通に考えたら変ですよね。
でも、ヒトは立つときに前かがみになるんです。言い換えると、前にかがむっていうムダに見える動きの中に、立ち上がるっていう動作のポイントが隠れてるってことなんです。メンドクサイですけど、大切なことなので覚えておいてくださいね。
Pepdadyの授業風景はここまで
こんな感じの話しをしてたんですけど、これと同じ様に考えると、子ども達ってもっと「ムダ」を経験する必要があるのかもなぁって思うようになって。
自分が子どもの頃はお年玉貰うと「ムダ使いするな!」って言われるもんだから、ちゃんとムダ使いしてたんですよね。でも、ムダに使う経験があったから、意味のある事に使うっていう事が分かってきたのかもしれないし。
エジソンって発明王で有名ですけど、その裏では1万回くらい失敗しているらしくて、それを指摘されたら
エジソン「私は失敗などしていない。上手くいかない方法を1万通り見つけただけだ」
みたいに答えたらしいんですね。どんだけ負けず嫌いなオヤジなんだよ!と思いますが
そこまでは行かなくても紆余曲折しながら、色々な無駄や失敗を経験して大人になっていくのも全然ありなんじゃないかなぁって思えて来ました。
ウチの子ども達は人様の家のお子さんより、より多くのムダや失敗を経験しそうですが、後々役に立つかもしれないと思って手を出し過ぎないようにしようと思いました。
で、人生においてムダは必要だ!ってことになったので、今日も二日酔いになるまでレモンサワーを呑んで無駄な時間を過ごしながら笑っておこうっと。
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