前回のブログにも書きましたが、双子の片割れRさんの志望校が決まらないんです。
で、とりあえずアッチもコッチも見に行ってたんですけど、それもどうかと思ってRと話してみたんですね。
父「たくさん見学に行ってるけど、どんな感じですか?」
R「うーん、良く分からないかなぁ。自分が行きたい!と思って見に行ってる所ばっかりでもないから。みんなどうやって決めてるんだろう。」
父「決め方は色々あるって話したよね。見学に行くのも良いと思うんだけど、たくさん見に行くと逆に決めるのが大変になったりしませんか?」
R「どうして?」
父「例えば、Rさんの大好きなサーティワンアイスクリームあるじゃないですか。あれ、100種類の中から1つだけ選んでいいよって言われたらどう思います?」
R「いやぁ、かなり迷うよねぇ。」
父「ですよね。でも『当店には3種類しかありません。この中からお選びください』だったらどうですか?」
R「少なっ!全然サーティワンじゃないじゃん。でも3つの中なら一番好きなのにするよ。出来るなら他の店に行くかもしれないけど」
父「いや、お店変えないで下さい。質問されて前提を変えちゃうのって、やりがちなんだけどダメなんですよ。」
R「そうなの?」
父「たくさん見ると選択肢が増える分、判断する要素が多くなって大変だと思うんですよ。」
R「そっかぁ」
ってことで、今後はRの中に響くものがある学校だけ見に行く事にしました。いや、最初っからそうしとけよ、って話しなんですけど。
で、よくよく聞いてみるとRさんの中には、「英語を使ってみたい。何なら海外に留学もしてみたい」っていう想いもあるみたいなんです。確固たるってほどでもないんですけど。
これは以前に書いた英会話を教えて頂いている先生の影響だと思うんですよね。ただ、英語の成績が3なので『好きだけど無理かな』って思ってるフシもあるように見えるんですね。
でも、Rの中の火種を大切にしようと思って、公立高校の国際科の見学に一緒に行ってきたんです。
今まではLさんが一緒にいてくれたので、何かと心強かったと思うんです。でも、Rが一人で頑張る機会だと思って、「一緒に行くけど、ついて行くだけだから。ちゃんと自分で調べてね」って言っておいたんです。
で、高校に向かう電車に乗ってる時も離れた席に座ってたんですけど、「ここで乗り換え?」とか口をパクパクさせて聞いてくるんですよ、金魚みたいに。思いっきり無視してやりましたけど。
無事に高校の最寄り駅を降りてからはスマホのナビを頼りに学校に向かって貰ったんですけど、明らかにヘンな道を歩き出したんですね。
「こりゃ間違ってるな」って思ったんで、自分もこっそりGoogleのナビを見てみたんです。そしたら、明らかに違う道を行くんですよ、同じもの見ているハズなのに。で、確認の為に
父「あのぉ、この道で本当に合ってます?」
R「あってるハズなんだけど、Googleさんがアタシのこと車だと思ってるみたいなんだよね。駅から5分で着くって。」
父「いやいや、駅から徒歩12分ってHPに書いてありましたけど?ナビの設定、歩きに直してもらえますか?」
R「どうやって変えるのか分かんないから。でも、クルマでも着くんだから大丈夫だよ」
ってどんどん遠回りしていくんですよ。いや、俺のGoogle先生の教えてくれてる道と全然違うし、暑くて歩くのしんどいけど仕方ないかってちょっと諦めかけたんですね。
そしたら! 50m位前方に制服を着た中学生くらいの男の子とお母さんが歩いていて。
R「きっとあの人達も見学に行くハズだからついて行ってみよう!」
ってなったんです。
神様ありがとうって思いましたね。ところが、しばらくしたらその人たちが細い路地を曲がったんです。そしたら
R「あれぇ、そっちの道じゃなくてもっと真っすぐ行けって出てくるなぁ」
って言うんですよ。で、自分のスマホ見たらRの言う道だとチョー遠回りになっちゃうんです。で、暑かったし歩き疲れてきたのものもあって
父「いや、あの人たちについて行きましょうよ。ってか、そもそも歩行者の設定に出来ないんですか?」
R「やり方が分からないのよ」
父「Google先生に聞いてみたらどうですか?」
R「アタシのiPhoneだからなぁ。そっかSiriに聞いてみるか。『ヘイSiri、ググって』」
父「いや、あのSiriにググらせるのってどうかと。Googleとアップルってライバルなんで、Siriがグレちゃいませんか?」
みたいな会話をしている間に学校が段々近づいてきたので、それらしき人たちが増えてきたんですね。
で、もうナビは諦めてこの人達についていこうってなったんです。でも、帰る時に分かったんですけど、自分達がついて行った道もやっぱりちょっと遠回りしていたんです。何でもかんでも他人任せは良くないっていう教訓を得ました。
学校は公立にしては素晴らしい設備と環境で本気で英語の勉強をしたいならここ一択かなって感じでした。ただ、合格までの道のりが今のRさんにとってはかなりハードなので本人も迷っているようでした。
それにしてもGoogleとアップルを対立させるなんて、ヒドイことするヤツだなぁと思ってネットで調べてみたら、世の中にはおんなじことやっている人がたくさんいました。
ちょっとグレるAIってのも面白いので今日も笑っておこうっと。
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