このブログは思春期の双子女子L(姉)とR(妹)とのやり取りを中心とした、子育てに関するアレコレを父親からの目線で書いています。
自分が小学生の頃は週に1回、全校生徒が集まる朝礼がありました。
校庭に1年生から6年生までずらっと並んで、校長先生の話しとかを聞かされるんですけど、途中で体調不良の子が倒れたりするのが風物詩?でした。
最近はやらないんですかね?
で、自分はちょっと変わった子どもだったようで、皆が嫌っていた校長先生の話しが割と好きだったんです。
特に二十四節気とか漢詩とか熟語の意味なんかの話が好きで、その影響なのか、今でもカレンダーを見ては「あ~、もう立冬かぁ。暦の上では冬なんだなぁ」って思ったりしてます。
で、そんな校長先生の話しの中で、今でも鮮明に覚えているのが今日のタイトルにある「桜梅桃李」の話しでした。
「おうばいとうり」って読むんですけど、この四字熟語、皆さんはご存じでしたか?ちなみに松坂桃李さんの名前の由来にもなっているみたいです。
桜には桜の花が、梅には梅、桃には桃、李(すもも)には李の花がそれぞれ咲く、っていうごく当たり前の話しなんですけど。

でも、それぞれの花にはそれぞれの良さがあるので、「どの花が一番か」なんて比べる事には意味がなくて、あなたはアナタのままでいいよ、っていうお話しだったと記憶しています。
すももの花が
すももの花「アタシ、桜の花みたいにテレビで放送してもらいたいから桜になりたい」
って思って頑張ってみても、やっぱり桜にはなれないんですよねぇ。
なんで今になってそんな話をしているか、っていうと高校に入ってからの双子の娘たち、LさんとRさんを見ていて、本当に「桜梅桃李」なんだなぁって思うようになってきたんです。
Rさんは紆余曲折があって私立高校に入学したんですけど、入学時の成績は「どべ」だったんです。「どべ」って方言ですかね?まぁ、かなり下の方って意味ですね。
なんでそんなことが分かるのか、っていうと神奈川の私立高校は内申点だけで合否が決まったりするんですけど、その合格基準の中でボーダーラインぴったりの成績だったんですね。
そうすると、内申点基準だとRさんより下の子は入学できない、って事になるんですよね。つまり「どべ」だ、って事ですね。
ところが、入学してからのRさんは自分の好きで得意な事が分かってきたみたいで、自分の得意分野ではビックリするような花を咲かせるようになってきました。
Rさん、先日行われた2学期の中間試験で英語の成績が学年1位になったんです。もうね、ビックラぽん!以外のなにものでもないですよね。

これ、小学生の頃からお世話になっている英語の先生のおかげだと思うんです。Rさんが英語好きになるきっかけだったと思うので。

Rさんにとっての花は今のところ、英語だったのかなぁって思うようになりました。
で、もう一方のLさんなんですけど、彼女はまた別の意味で花開いてきている気がします。
Lさんが夏休みに帰ってきた時に
Lさん「う~、あまりに暇だから夏休みの自由課題になってる作文でも書くか。」
って思ったらしくて、寝っ転がりながら広告の裏にヘロヘロした文字で書いてたんですね。で、
Lさん「これ、出来たんだけど読んでみて」
って渡されて。もうね、あまりにも誤字脱字が酷くて、そっちに気を取られちゃったんですけど、内容はまあまぁ良いかなぁって思ってたんです。
そしたら、
Lさん「これ、もしかしたら鹿児島県のコンクールに出品するかもなんだけど、内容が『亡くなったおばあちゃんへの手紙』だから、コンクールの分野的にダメかもしれないんだよね」
って言ってたんです。
夏休みの作文と言えば、読書感想文とか時事ネタとかが多くて、「お手紙書きました!」じゃダメなんだろうね、っていうのが彼女の見解だったんです。
でも、そこからが離島の高校の面白いところで。
そもそも学生数が少ないじゃないですか。1学年で25人、全校生徒をあわせても80人もいないんですよ。しかも自由課題だとやってくる子も少ないみたいで。
で、学校からは各学年2作品が県のコンクールに出品されるみたいなんですけど、そのうちの1つに選ばれちゃったみたいだったんです。
何にするにしてもそうなんですけど、学生数が少ないから色んなチャンスがガンガン回ってくるんですよね、良い意味でも大変な意味でも。
で、結局、ふたを開けてみたら鹿児島県全体で10名だけ選ばれる「特選」(高校1年生の部)をゲットしてきちゃったみたいなんです。本人は

Lさん「アタシ、鹿児島県人じゃないのに申し訳ございません。でも作家にでもなろうかな、テヘペロ」
って謝ってんだか調子に乗ってんだか分かんない感じでした。
以前、自分のブログのゴーストライターやってくれた時に読んで頂いた方から褒めてもらって、今回のこともあって調子に乗ってるだけな気もしちゃいますけどね。

でも、子ども達と長いコト一緒にいてもどんな花が咲くのか全く分からず、アレコレ無理させてたのかなと、ちょっと反省もしちゃいました。

これからもどんな花が咲くか分からないけど、はなかっぱみたいに咲いた花を楽しめるように今日もレモンサワーを飲んで笑っておこうっと。



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