このブログは思春期の双子女子L(姉)とR(妹)とのやり取りを中心とした、子育てに関するアレコレを父親からの目線で書いています。
4月6日にLさんが南の島に旅立ちました。7日に入寮して8日に入学式です。
近所の知り合いが「どうしてそんな遠い所にLを行かせちゃうんだ!」って、親でもないのに寂しさを爆発させたりしてくれてました。でも、我が子が遠く離れた学校に行くのって、そんなに珍しい話じゃないですよね。
自分の周りでも「高校で野球をやるから」とか、「地方の大学に受かったから」みたいな理由で子どもが巣立っていく、っていうのは良く聞く話でした。
知り合いのそんな話を聞いて「お父さんも寂しいんじゃないのぉ?」なんて冷やかしてたんですけど、実際に我が子が行くとなると本当に寂しいものなんですねぇ。
子どもが親元から離れて、残された親の心にぽっかりと穴が開いて寂しくなっちゃうのを「空の巣症候群」って言うんですけど、うまいコト名付けたなぁって。
カバーのかけられたピアノとか、主のいなくなったベッドを見るとLさんの姿が思い出されてウルっときちゃうんです。まさに「空の巣」なんですよ。


自分がこんな感情になるなんて1ミリも想像してなかったんです。だってね、聞いてくださいよ。
自分、父親の葬儀で弔辞を読む予定だったんですね。ところが当日になってインフルエンザに罹っちゃったんです。で、仕方ないので兄に原稿渡して代読してもらったんですね。
そしたらね、弔辞を聞いてた親戚一同が爆笑! 父親の葬儀で笑いの渦を巻き起こす男なんですよ。本当にひどいもんですよね。棺桶から親父が起き上がりそうでしたよ。行ってないのでしらんけど。
インサイドヘッドじゃないけど、自分の中のカナシミってずぅ~っと眠ってるんだと思ってました。まさかこんなところで起きてくるとは。
えっと、話をもとに戻しますね。
今回、すごくいいなぁって思ったことがあって。それは、「簡単に会えなくなるって分かるとお互いに優しくなれる」現象です。
Lさんは親元を離れて一人暮らしを始めるプレッシャーも感じていたんだと思うんです。でも、そんなことは一切言わずに毎日のように晩御飯を作ってくれて。
そして何より「ありがとう」って言ってくれることが増えました。当たり前の毎日だと思っていたことに終わりが来るんだって改めて分かるんですよね。
自分が何かしてもらった時だけじゃなくて、Rさんの為に学校の準備をしている時でさえ
Lさん「Rのために色々準備してくれてありがとう」
と言ってくれたりしていました。
「可愛い子には旅をさせよ」ってことわざがありますけど、その言葉の意味が少し分かったような気がします。
桜と共に旅立ったLさん。離れていても全力で応援して行きたいと思います。
これからは離島留学の様子も時々お知らせしていきますね。
「自分、娘が離島留学しちゃって空の巣症候群なんです」ってレモンサワーをたくさん飲む理由が出来たから今日もいっぱい飲んでおこうっと。
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