プロローグ
皆さんは最近、未知の世界と遭遇したことがありますか?
若いうちはね、色んなことが初めての経験じゃないですか。学校を卒業して就職すると「初々しいねぇ」とか言われるし。初任給に初ボーナス、初婚に初産、初七日etc.、何でも「ウィ、ウィ」ってアナタ、フランスの方ですか?みたいな。
でも、さすがに半世紀以上も人間をやっていると酸いも甘いも嚙み分けてきちゃうので、未知の世界に足を踏み入れるってなかなか経験しなくなってきますよね。
もしかすると、そんな理由で「初孫」とかは実際以上に可愛く思えちゃうのかも知れませんよねぇ。
また脱線しちゃいましたね。で、今回の話しですよ。
自分、この年になって未知の世界と遭遇しちゃったんです。とは言っても、宇宙人に連れ去られたとか、神様からお告げがあったとか、そっちの方面じゃないんですけどね。
で、今回はこの未知との遭遇を「笑う子育てる」の番外編として記録しておこうと思ったわけなんです。ちょっとミステリアスな感じがしますよね?することにしといて下さい。
事の始まりは2年位前に受けたコーチングの講習会でした。
ペップトークをやっている仲間から「今度、Fエモン師匠(ペップトークの講師です)がコーチングの講習を開催するみたいだから一緒に受けてみない?」ってお誘いを受けたんですね。
自分、一応大学では心理学を学んでいて、コーチングの勉強をすると自分の深い所と向き合う必要があるんだろうなぁって印象があったので、ちょっと避けてきた部分があったんです。自分と向き合って奥の方からヘンなものが出てきちゃったらイヤじゃないですか。
でも、ペップの仲間と一緒なら何とかなるかな、と思って受講してみる事にしたんですね。
あ、ちなみに、コーチングを受講したのが未知との遭遇ではないですからね。念のために。
で、その講習の中で【 相手の夢を聴く 】ってセッションがあったんですよ。僕のパートナーになってくれたのが、これまたペップの講師のTRTRさん(ツルツルさんじゃないですよ)でした。
このTRTRさん、もんのすんごく上品な方で、マナーに関するメチャメチャ偉い方なんですけど自分みたいな人間にも気さくに接してくれる神様のような人なんですね。
で、そんな女神様みたいな人に
TRTR「あなたの夢は何ですか?」
って、つぶらな瞳と優しい声で聞かれちゃったんですよ。一瞬、小林明子さんがBGMで流れそうになったんですけど、そんな雰囲気の方に『年末ジャンボでドカンと当ててのんべんだらりと暮らしたいです!』とか言えないじゃないですか。
それで、適当な事を言ってごまかしたんですけど、そしたら
TRTR「その夢を描いたきっかけとかはありますか?」
みたいにどんどん深掘りされちゃって。ま、コーチングの講習だから当たり前なんですけどね。仕方ないからそれらしいことを答えてたんだと思うんです。そしたら
TRTR「アナタならきっと出来ます」
って、「純真無垢な目」ってこうゆうのを言うんだろうなぁみたいな瞳で応援されちゃって。いやぁ、世の中には本当に善人ているんだなぁってその時は思ったんです。
この出来事が未知との遭遇のきっかけになるとは、この時の自分は全く気付いてなかったんですね。でも、自分の知らない所で小さな歯車が回りだしたのはきっとこの時だったんだ、と今になって思っています。
次回に続く
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