双子と一緒に勉強してるじゃないですか。いっつも思うんですけど、「教科書とか問題集の例題ってつまらないのが多いなぁ」って。
まぁ、数学で面白おかしい問題を作りにくいのは分かるんです。でも国語とか英語の問題はもうちょっと何とかならんかなぁって。「マイクはケンに消しゴムを借りた」とか訳しても全然面白くないじゃないですか。
ところが、そんな酔っ払いオヤジの固定概念を覆す出来事があったんです。
先日Rが勉強していて、
R「ねぇパパ、この問題、何かヘンなんだけど」
って英語の問題を見せてくれたんですね。これがね、もう凄いのなんのって。
タイトルは「IMPORTANT RULES FOR TAKING CARE OF YOUR DOG」でした。(正進社「英語ラボ」より)
章の初めに「公園を散歩していたら変な掲示板を発見!何だこれ?」って日本語で書いてあって。その後に英語の文章が続くんですね。
で、その掲示板には縦に並んだ絵が4つ描いてあって、それぞれの絵の横に注意書きが書いてあるんです。「これ、やっちゃダメなヤツね」ってことなんですけど、その内容がシュールなんですよ。
1つ目が「犬を散歩させる時にはリードを着けましょう。犬の足をつかんで歩かせてはいけません。犬はそれが嫌いです。」って書いてあるんです。もちろん、英語でね。その絵が犬の両前足を持って歩かせてるんですよ。これ、レベル1くらいですよね。
2つ目は「水を飲ませる時にはボウルを使いましょう。ストローはダメです。犬はストローが使えません。」
これも、「教科書にしては、まぁまぁ頑張ってボケてるな」くらいじゃないですか。
本領発揮はここからです。
3つ目、「ボールで遊ぶ時にはボールを広場に向かって投げてみましょう。ただし、財布を投げてはいけません。犬が取り損なった場合に返ってこない恐れがあるからです。」
これね、結構素晴らしくないですか?ボケつつも人生の機微を表しているというか何というか。
で、最後の4つ目です。
「フンを片付ける時にはゴミ袋を使いましょう。素手でフンをつかんでそれをあなたの( )に入れてはいけません。友達が逃げていきます。」
で、( )に自分で考えた単語を入れましょう。って問題なんですよ。
教科書なのに生徒にボケを求めるという、この素晴らしさ。分かって頂けてます?
もうね、最後の問題を読んだ瞬間、眼の幅ナミダがあふれて止まりませんでした。やるなぁ、正進社さん。これからは正進社の問題集しか買わねーぞって決意しましたね。
で、双子でカッコに何入れるか相談してる訳ですよ。
L「アタマの上とかでいいんじゃね?」
父「Don’t put it in your( )だから、「中に」じゃないですかね?」
R「口の中は絶対にダメだもんねぇ。」
L「めんどくせえなぁ。」
R「靴の中とかどう?」
L「お兄ちゃんの靴なんかただでさえ臭いのに、犬のフンまみれを想像したらエグイな。」
R「じゃあ、無難にポケットとかにしておこうかな。」
で、結局は “pocket” に落ち着いちゃったんです。
出版社が学生に渾身のフリをかましてくれたのに、この程度の返しで申し訳ないと心の底から思いましたね。正進社さん、期待に応えられずに申し訳ありませんでした。
それにしても、著者と編集長の間で熱い議論があったんだろうなぁと思うと夜も眠れなくなっちゃうから今日も笑っておこうっと。
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