南の島の高校見学 ②
前回のお話しはこちら↓
いよいよ高校見学当日になりました。朝から雨が降っていて、やっぱり日頃の行いが悪いんだなぁって思いつつ近くの喫茶店にモーニングを食べに行きました。
この町では貴重な朝食を提供しているお店だったので入ってみたんですね。そしたら「千と千尋」に出てくる湯婆婆がちょっと痩せました?みたいなお婆さまが出てきて、
お婆さま「モーニングかい?」
って低い声で聞くので、震えながら「ハイ。モーニング2つ、お願いします」って頼んだんです。
お婆さまはキッチンの中から「ハイ、水持って行って」とか、「悪いけど料理運んでもらえる?」とか指示を出してきて。従わないとネズミにされちゃいそうだったのでセルフで頑張りました。
メニューとかなくて値段も分からないまま食べたんですけど、高校見学に来たことを伝えるとアレコレと優しく教えてくれて。しかもモーニングの値段もすこぶる良心的で。湯婆婆じゃなくて銭婆だったことに後から気付きました。
学校見学は午後からだったので、予定では学校から寮までの道を自転車で体験するハズだったんですが雨の為に翌日に延期にして。やる事ないのでホテルでゴロゴロしていました。
そして、いよいよ高校見学の開始です。
学校の入り口には筆で書かれた学校見学の看板が立っていました。歌手の元ちとせさんが卒業した学校のようで、入り口には「ワダツミの木」の額が飾られていました。
全校生徒が90人に満たない小さな高校で、見学に来ていた学生も15人位でした。女性の校長先生がものすごーく優しいトーンで開会のあいさつをしてくれて、その後は生徒会の役員たちが学校紹介なんかをしてくれました。
体験授業では社会を選択したんですけど、「カップ麺から見た日本の文化と地域の特色」っていうメッチャ面白い授業だったんですよ。カップ麺からフォッサマグナにたどり着く内容だったんですけど、いやぁ、こーやって習ったら社会嫌いにならなかったなぁって思ったり。
あれこれ見学してみて、ホンワカした学校だなって印象でした。生徒と先生の関係とか、学校に漂う雰囲気とかが。何でだろうって考えてみたんですけど、全ての原因はコレかなっていうのがあって。
それはね、先生1人に対して生徒4人とかの割合なんですよ。そこらの学習塾よりずっと手厚い教員配置ですよね。
この少人数教育の賜物だと思うんですけど、先生が個々の生徒について本当に細かい所まで把握している様子が生徒との会話からも伝わってきました。いやぁ、自分が教員の時にはこんなこと全然出来てなかったなぁって反省しちゃうくらい。
更に「離島の小規模校だから出来ない」っていうのは可哀そうだから何とかしてあげたい、っていう想いがあふれていて。昔見た水谷豊さん主演の「熱中時代」っていうドラマを思い出しちゃいました。
都会にある学校や生徒がたくさんいる学校にはそれぞれ良い所があると思うんですけど、田舎の小規模校のメリットを最大限に活かしていこうとする雰囲気が感じ取れました。
Lさんも感触が良かったようで
L「みんな優しいし、ギスギスしてない。ここで頑張りたいわ」
みたいに感じたようです。
で、夜は安定の居酒屋へ。いや、違うんですよ。本当は居酒屋じゃなくてお好み焼き屋さんに行きたかったんです。本当です。
でも18時開店のはずなのに18時10分になっても開店しないんですよ。仕方ないので他にもご飯が食べれそうなお店を2軒見たんですけど、どっちも開いてなくて。
それで、「しょーがないなぁ」って言いながらホテルの近くの居酒屋に行ったんですね。えぇ、昨日とは違う店なんですけど。
でね、これまた大当たり。Lさんはソーキにハマり、親父は黒糖焼酎にハマるという。定番の居酒屋メニューも食べて、〆には黒糖のフレンチトーストまで食べました。どれもメッチャ美味しかったです。
学校見学の旅もメインイベントを終えましたが、寮の見学と旅のアレコレが書ききれていないので次回に続きます。今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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