このブログは思春期の双子女子L(姉)とR(妹)とのやり取りを中心とした、子育てに関するアレコレを父親からの目線で書いています。
「ウチ、双子の女子高校生がいるんですよ~」って言うと、「双子だと仲良しなイメージがあるんですけど、実際どうなんですか?」ってよく聞かれるんです。
世の中には仲の良い双子も、そうでない方々もいると思うんです。それは普通の兄弟姉妹と同じだと思うんですけど、そう言っちゃうと身も蓋もないですよね。
よそ様のお宅のコトは分かりませんが、我が家の娘たちの場合をご説明してみますね。
我が家の双子を、自分が見ている限りで表現するなら、ズバリ!
「倦怠期の夫婦(ただし、ちょっとだけ仲良し)」
これに尽きると思います。「なんじゃそりゃ」と思ったアナタ!、どういう事か、説明していくので頑張ってついてきてくださいね。
双子で空恐ろしいと思うのは、お互いの趣味や嗜好、何なら考えてるコトまで手に取るように分かってたりする、ってトコだと思うんです。
Lさんがまだ家にいた頃に、「Lさんゲーム!」とか言って突然ゲームが始まることがあったんです。
何が始まるのかと思ったら、Rさんが「Lの好きな色は何でしょうか?」とか質問してくるんですよ。
で、父親なんて娘の好きな色なんか全然知らないので適当に答えるじゃないですか。そうすると
Lさん「あ~、アタシのこと、全然分かってないんだね」
って言われて、ひたすらボコボコにされる、っていう理不尽なゲームなんです。
でも、双子だと、お互いのどーでもいいような細かい趣味嗜好まで全部把握してるんですよね。それはまさに何十年と一緒に連れ添った夫婦みたいなんです。
ただね、「倦怠期の」ってつけたじゃないですか。ココなんですよ。
お互いの事はメチャメチャ分かってるんだけど、かといって休みの日に一緒に出掛けたりとか、その日あった出来事を楽しそうに話す、なんて場面は少ないんですよねぇ。新婚さんじゃないんで。
ただ、お互いの機嫌が良かったりすると、その時だけはちょっとだけ会話が弾むコトもある、でも普段は同じ屋根の下でそれぞれが別の事やってる、みたいな。
これって正に「倦怠期の夫婦」って感じじゃないですか?空気みたいな関係というか、ただの同居人というか。
「母さん、アレ」って言うと「ハイハイ、お茶ですね」って分かっちゃう、あの感じです。
先日も妻がLさんとLINEでビデオ通話してたんですけど、爪をパチパチ切りながら画面の方を見もせずに「うん、うん」とか返事してるんですよ。ちょっと気になったので
父「Lさん、母ちゃんの話し、全然マジメに聞いてないですよね」
Rさん「いや、あーゆー時はちゃんと聞いてるから大丈夫なんだよ」
って。普通なら「人が話ししてるのに何やっとんじゃ、オラぁ~」ってなりそうなんですけど、全然そんな風にならないんですよねぇ。
でも、画面に向かって普通に話してるように見えても
Rさん「あ、ダメだこりゃ、じゃね」
って突然バチン!って通話を終了したりすることもあるんですけど、それでも全然ケンカにもならなかったり。ちょっと不思議じゃないですか?
Rさんに聞いてみると
Rさん「Lが何考えてるか目を見れば大体分かるし、何なら雰囲気だけで分かることもある」
らしいんですよ。いやぁ、凄いなぁって思って
父「そんなにお互いのコト分かるなんて長年連れ添った夫婦よりも凄いですよねぇ」
って言ったら
Rさん「まあ、ケンカばっかりしてる倦怠期の父ちゃん・母ちゃんと違うのは確かだね」
って言われちゃって。結論としては、我が家の双子はちょっと仲良しな倦怠期の夫婦くらいの感じだという事になりました。チャンチャン。
今日もムスメにダメ出しされたからレモンサワーを飲んで笑っておこうっと。
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