LとRは生後6か月から近所にある保育園に通っていました。
もう10年以上も前のことで、今でも問題になっていますが、
当時も入園するのは結構大変でした。
運よく入れて頂いた保育園ですが、これがスゴイ所でした。
お世辞にもキレイとは言えなくて。子供たちはドロドロだわ、
汗だくでオイニーキーツーだわで。
初めて園に足を踏み入れた時は頭の上から子供の声が聞こえて
来て。何だろうって思ってみたら3メートルくらいの高さの
木の上に子供が登ってて。
下では保育士さんがしっかり見てくれているんですけど、今だと
こんなリスキーなコトさせない所が多いんだろうなって。
もの凄く自由な感じの保育園でした。
で、何が凄いって食事ですよ。
「食はいのち!」
ってゴルゴさんかな、みたいな気合の入ったパンフレットを頂いて
いたんですけど、想像の遥か上をいく凄さでした。
山形県内の産直センターさんと提携していて、お米やお味噌なんかは全て
そちらのものを使ってました。
他の食材も国産、無添加とかにこだわっていて、「和食を食べよう!」が
コンセプトでした。
食事メニュー見てみますか?凄いですよ。
園のホームページを覗いてみるとですね、
- 火曜日
押麦いりごはん
かじきの梅風味焼き
切り干し大根の煮物
味噌汁 - 水曜日
ごはん
凍り豆腐の煮物
ゆかり和え
味噌汁 - 木曜日
ごはん
さばの文化干し
夏野菜の煮物
味噌汁
どこの和定食屋さんでしたっけ、
みたいな感じしませんか?
カレーも出るんですけど、お肉の代わりにかつお節の
厚削りが入ってました。
おやつもおにぎりとか煮干しとかで洋風なものは
豆乳むしパンくらいでしょうか。
試食会みたいなのが年に何回もあって自分も食べに行きました。
グルメリポーターだったら、
「素朴な味ですね」
以外の表現は出来ないだろうな~って味でした。
今時の子ども達がこーゆーの食べるのかなぁって思ってたら
みんなよく食べるんですよ。
毎日見てた訳じゃないですが、食べなくて困る感じの子は
いなくて。
うちの L と R もムシャムシャ食べてました。
なんでこんなに食べるんだろうって不思議だったんですけど、
何となく理由が分かりました。
この保育園、ムチャムチャ遊ばせるんですよ。
しかも何でもありで。
子どもが泥遊びしたいって言ったらホースを砂場まで
引っ張って水をジャージャー出して泥の中で泳いでるし。
冒頭にも書きましたけど、結構な高さの木登りとかも
オッケーでしたしね。
園内だけじゃなくて、『近くの公園にあそびにいくよー』、
って片道3-4kmある大きな公園までテクテクと歩いたり。
こんだけ動いたらお腹空くよなぁってくらい遊び倒すんです。
その後に食べるご飯なので、「空腹」っていう最高のスパイスが
効いてるんでしょうね。
おかげで、うちの子どもたちは今でもニンジンでも大根でも生のまま
パクパク食べます。本当にありがたいことです。
そうなると問題なのは家での食事です。
保育園でこんなに頑張って頂いて、家でジャンキーフードって訳には
行かないじゃないですか。
幸い、妻が和食得意の両親に育てられて料理もしっかりしこまれてたので、
先生方の頑張りに応えられる感じだったんです。
でもね、その日はいつか来るものなんです。
あれは L と R が年中さんになった頃でした。父が夕食当番になった
コトがあったんです。何でか忘れましたけれど、妻が居ない状況で。
でね、めんどくさくなっちゃって。
家でカップラーメンを食べさせたんですよ。
彼女達の『人生初カップラーメン』だったんです。
カップラーメンを食べ始めた途端、いつもは賑やかな食卓が
シーンとなったんですね。
ズズぅ〜、ズズズッズゥ〜
で、L と R が顔を見合せて
L.R『すごい、おいし〜い❗』
L『これ、パパが作ったの?』
R『こんな美味しいの生まれてはじめて』
L『パパ、天才じゃない?』
R『ママに教えてあげて』
もうね、膝から崩れ落ちましたよ。
お湯入れただけでこんなにホメられて。
今までの頑張りは何だったんだろうって。
でも、チョー美味しそうに食べてる二人の顔みたら、
『これ、全然ありなんじゃね。』
って思って。
二人が食べてる顔を安藤百福さんに
みせてあげたかったですよ。ホントに。
で、今でも親が作った料理よりマックとかカップラーメンを
喜ぶ傾向は変わりないですね。
でも、保育園時代のあの食事に支えられて丈夫なカラダに
育っているのは間違いないみたいです。
カゼ引かないしケガもしないし。
今でもOBとして保育園の行事には参加させて頂いてます。
とゆー訳で、今日の初めての○○シリーズは
初めてのカップラーメンでした。
まぁ、世界で500億食以上売り上げてるんだから
美味しいに決まってるよね。
子供たちも嬉しそうに食べてたから
カップラーメン万歳って笑っておこう。
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