このブログは思春期の双子女子L(姉)とR(妹)とのやり取りを中心とした、子育てに関するアレコレを父親からの目線で書いています。
南の島で高校生活を送るLさんですが、高校に入ってから成績に関する話しを書いていませんでした。
彼女の通う高校は、ちょっと珍しいんじゃないかと思うんですけど、3学期制にも関わらず数値で成績が出るのは年度末の1回だけなんです。
最初はLさんが成績表を見せたくないからそんなコトいってるのかと思ったんですけど、本当みたいなんですよ。
実際にはこんな↓感じで。

以前に書いた↓ことがある「観点別評価」の部分だけ、評価がついています。

でね、何が凄いって、あんなに酷かった数学の試験で100点を取ったんですよ、Lさんたら。
本人もメチャメチャ嬉しかったらしくて、返されてからすぐにドヤ顔で写真↓を送ってきてくれました。

自分、涙ながらに(嘘です)「この写真を父の棺桶に一緒に入れてくれ」って頼んだんです。
でもね、「事実は小説より奇なり」ってホントにあるんですね。
その次のテストでも99点を取ってきて、「おぉ、ウチのムスメが奇跡を・・2回も奇跡を」って目からレモンサワーが流れそうになってたら、本人は悔しがってるんですよ。
もうね、オヤジからしたら「へ?どこかに悔しがる要素がありました?」みたいな感じなんですけど。
でも、Lさんからしたら、前回満点だったのに今回はわずかとはいえミスをしたことが悔しかったみたいで。しかも、自分としては十分にとれるハズだったのに取りこぼした、って思ったようなんですね。
これね、中学校時代の数学の先生に今のLさんの姿を見せてあげたいなって心の底から思いました。K先生が見たらなんて言うかなぁって。
で、そんな時にふと思い出した本があって
それがこちら
ネタバレになっちゃうので詳しくは書けないんですけど、アメリカに引っ越した著者(母親)が、自分の息子を向こうの少年野球チームに入れた時の体験記なんです。
でね、何が凄いって、アメリカだと少年野球の年代からチームを転々とするのは当たり前なんですって。
何なら、シーズン中にチームを変わるのも全然アリだったり、何度もチームを変わるのも、ごくごく普通に行われているとか。
この辺り、日本で少年野球をやらせてた親からすると、あまりの違いにビックリすると思います。
でも、チームを変わる理由が「子どもが輝ける場所を探していくから」みたいな感じなんですね。
日本だと、万年補欠で試合に出られなくても1つのチームに留まって最後までやり遂げるのが美談になったりするじゃないですか。実際、こんな動画もあったりするし。
それがアメリカだと、「使ってくれないなら他に行きます。ベンチウォーマーするために野球やってるわけじゃないんで」みたいな感じで転々として行くみたいなんですよね。
更にはどの親もビックリするほど「親バカ」で、それを隠そうとする姿勢は微塵もないとか。
もちろん、すべての人がそうだとか、どっちのシステムが良いとか悪いとかって話しではないんですけどね。
日本の少年野球を知っている人ほどビックリされると思うので、少年野球に関わったことのある方はご一読されることをおススメします。
で、Lさんの話しに戻るんですけど、中学2年生で九九からやり直した彼女が高校に行って、少なくとも彼女が選んだ高校では数学を友達に教えるくらいのレベルになるんですよ。
それはもちろん、学校のレベルの問題もあるんですけど、そんなことよりもっと大切なコトがあるんです。
それは、彼女自身が「自分にも出来るかも」って思えたこと。そのことで「数学の勉強をもっと頑張ろう」って思えたことなんじゃないかと。中学時代はダメ出ししかされてなかったんですよ、ホンマに。
でも、「アタシってダメだ」って思い続けるのと、「もしかしたらイケるかも」って思うのって、その先の未来で、ものすごく大きな差になるんですよね。その違いが今の彼女の状況を産んでるんじゃないかって。
「根拠のない自信なんか役に立たない」って方もいますけど、根拠のない(薄い?)自信でも無いよりマシなんじゃないかなって思う出来事でした。
そんなわけで、少しでも偏差値の高い学校に行って欲しいって思ってた自分を反省して、せっかく参考になる本を読んでたのにすっかり忘れてた自分のお尻をペンペンしておきたいと思います。
それにしても、「しょーがねぇなぁ、九九から教えてやるか」なんて偉そうに言ってたのから2年も経たないうちに、
Lさん「ねぇ、この数学の宿題、教えて」
父「そ、それはな、お兄ちゃんに聞きなさい」
ってなっちゃってるコトはナイショにして、今日もレモンサワー飲んで笑っておこうっと。
以下、お知らせです。
思春期の子育てでお悩みのアナタ!毎日笑って子育てをするヒントが詰まってます。ぜひお手に取ってご覧ください。
コメント