LとRが生まれてすぐの事でした。
たまたま立ち寄った区役所に
『双子の被験者募集中です!』
ってチラシを見つけたんです。
見てみると、女の子の双子を募集中って。
父「おぉ、まさにうちの事じゃないか!』
って思って、面白そうなので応募しました。
これが首都圏ふたごプロジェクト、
通称『ToT CoP』ってやつだったんです。
首都圏ふたごプロジェクトのホームページはこちらから。
これが結構面白いんですよ。
専門的には『縦断的研究』の一種である
『コホート研究』に含まれるみたいです。
難しくなっちゃうんで簡単に言うと
双子を一定期間追いかける研究という
事になるのかな。知らんけど。
ま、その辺りはご愛嬌ということで。
で、質問紙での調査もあるんですけど、
調査員の方々が家に来て親子のやり取りを
観察する事もありました。
その時にビデオで撮ったりするんですけど、
どっちが誰だか分かんなくなっちゃうので、
『Totちゃん』と『Copちゃん』とか書かれた
ゼッケンみたいの付けておくんですよ。
で、おままごととか遊具で遊んだりする様子を
そこはかとなく見て行かれるんですよね。
慶応義塾大学の研究室まで L と R を連れて行った
事もありました。
『双子のおかげでこんなトコ入れてラッキーだわぁ』
なんて言って校内で記念撮影をしたり。
その時は『光トポグラフィー』ってヘルメットに色々なコードが
付いてるやつを被らせて日本語を聞かせてましたね。
脳の働きを調べてたらしいんですけど、ちょっと不気味な感じで
L と R もビビってて、凄く面白かったです。
で、その研究に参加していると定期的にニュースレターが届くんです。
最近はこんな研究してますよ、とか、皆さんに協力してもらった結果を
学会でこんな風に発表をしてきましたよ、とか。
これがすごく面白くて。
ネットでも見られるんですけど、例えば
双子は小さい頃にはことばの発達が遅れ気味(ニューズレター12号)
これは海外でも同じみたいで、3歳時点で3か月くらいの差が
出るみたいですね。
双子は思いやりの気持ちが強い傾向(ニューズレター16号)
友達関連の問題は起こしにくいみたい。
これ、一人っ子に比べてなんですけどね。
こんな風に参加した結果のフィードバックみたいに色々な
事を教えて頂いて凄く勉強になりました。
個人的に気に入っているのは
(親に言われて)物事を始めるのは年々遅くなります(ニューズレター18号)
ってヤツで。
「片付けなさい!」
って言うと保育園の頃は「はーい」とか言っていた
可愛かったあの子たちが
「うるせーなぁ、やろうと思ってたのにグチグチいうなよ」
っていう現実と見事に一致していて感動しました。
このニューズレター、双子に限らず子育ての参考になる
小ネタがいっぱいです。
世のお父さん、お母さん方に読んで頂くことをオススメ
します。
何のとりえもない平凡な親子だけど、双子児研究の役に
立って、ついでに謝礼でお皿とか貰えちゃったから今日も
笑っておこうっと。
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