Day111. 高校生と国語について語り合う

先日のことです。いつものようにレモンサワーで酔っぱらって
プロ野球を観ていると、長男が

長男「父ちゃん、これ。時間のある時で良いから読んでみて」

って国語の教科書に付箋をつけて渡してきたんですね。

へぇ、珍しい事もあるもんだなぁ、なんて思ったんですけど、
何せ酔っ払いだったもんで。

『ヘイヘイ、読んでおきまっせぇ』なんて言いながら、その後
結局は読まないで寝落ちしちゃったんですよ。

で、翌朝見たら昨日の出来事は夢じゃなかったみたいで。食卓の
自分が座る所に国語の教科書が置いてあったので、仕方なく読んで
みたんです。

タイトルは「越境する動物たちがもたらす贈り物」
矢野智司さん、って言う方が書いたものだったんですね。

ネットだと全文は読めないんですけど、解説のYoutubeはこちら↓
にあります。

で、何で父親に読ませようって思ったのかが気になったんで、

父「どうして読んでみてって言ったの?」

長男「何が言いたいかさっぱりわからんから」

更には「今どきの高校生、こんな長くて難しいの、よう読まんわ」って。
確かに、ざっと数えて4500文字くらいあるし、ことば使いだったり話の
組み立てが複雑だとは思うんですよ。

でもねぇ、これ位読まないと大学受験なんて言ってられないじゃ
ないですか。あ~、兄もダメかぁなんて思ったんですけど。

で、どんな内容だったかというと、

そもそも動物って人間の役に立つものだよね、食料になったり防寒具
なったり。って話から、でも動物がいたおかげで空を飛ぶとか大地を駆け
巡るなんて発想が出てきたんだと思うんだよね。

そう考えると、動物がいなかったら今みたいな発展した文化には
ならなかったよねぇ。

で、ちょっと話はかわるけど、おとぎ話にも動物ってたくさん出てきて、
鶴女房(鶴の恩返し)だと人間の姿になって出てくるじゃん、あれって
考えたら凄いよねぇ。

鶴としての自分を一度殺して人間になるんだよ。幾ら自分が助けて
貰ったからって、そんなことするなんてヤバくねぇ

助けた人間も助けられた鶴もお互いに見返りを求めないギフトの贈り
あいってのがサイコーじゃん、ベイベー!

みたいな話なんです、アタシ流に要約すると。

酔っぱらい親父のアタマで理解した内容なんで、矢野先生に通報する
のはやめて下さいね、怒られちゃうんで。

で、作者が何を言いたいか、みたいな話は昔から嫌いなので、

父「でもさ、鶴の恩返しを読んでここまで考えるってのが凄いよね」

長男「確かに。そんな風に考えたこと、一ミリも無かったなぁ

って。そっから脱線しちゃうのが我が家の子ども達で

長男「鶴の恩返しって、助けられた鶴が部屋で隠れて何かするんだったよね」

父「自分の羽をむしって織物を織ってるんじゃなかった?」

長男「あぁ。それを覗いちゃってダメになっちゃうって話しか。」

父「自分の毛をむしってボロボロになりながらも相手の為に尽くすなんて
えぇ話しやなぁ。」

長男「ってことは、父ちゃんも鶴の恩返しと一緒じゃん。昔はフサフサだった
んでしょ?」

父「子育てをしてツルツルになりました。」

って。

結局今日もハゲネタかよって突っ込まれたので
笑ってごまかしておこうっと。


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