Day13. 母と兄

LとRには3歳上に兄がいます。

基本的に楽しいことが大好きな兄で、なんでもコツコツと
続ける力はあるんです。
ただ、運動をやっても勉強をやってもそれなりの域を脱しない
という。
まぁ、本人は楽しそうなので、それで良いと父は思っています。

で、どこのご家庭でもあると思うんですけど、

なんでお兄ちゃんばっかり!

問題が我が家でもよく勃発しています。

元々は兄が始めた野球がきっかけでした。

最近でこそ改善されてきたとは思いますけど、野球って
親のお当番とかが話題になったりするじゃないですか?

まだ兄が小さい頃から妻はこの問題にヒドク嫌悪感を持って
いて

妻「あたし、お茶当番とか無理だから。日焼けするのやだし。」

って感じだったんです。

この兄がちょっと変わった子で、小さい頃から何をやっても
それなりに楽しむんだけど、「これが好き!」みたいなのが
全くない子だったんです。

男の子だと電車とか車が好きだったり、虫が好きだったり、
戦う系のアニメにはまるとか。
何かあるじゃないですか。そーゆーのが全然なくて。
将来何になりたいの?って聞かれて

カメ

って答えるような子だったので、ヤバい奴だなとは思ってたんです。

で、兄が小学校2年生の冬に、近所の少年野球クラブの


「いつでも体験に来てください!」


みたいな広告を目にしたので、妻を説得して


「どーせスイッチ入らないから大丈夫だよ」


とか何とか言って連れて行ってみたんです。
そしたらね、あったんですよ、やる気スイッチが。
それまで何やっても一度もなかったのに。

「僕、野球やりたい」

って。正直ビックリしました。

で、とーぜん妻と押し問答です(息子がですよ)。

やりたい、やらせない、やらせて、ダメ、
母と息子のバトルは数週間続き、ついには

兄「ママが野球が嫌いなのは分かった。そしたらパパと離婚して。
僕はパパについていく。反対してるのはママだけでしょ?
パパとママが離婚したら僕、野球できるから」

小2からの絶縁宣言ですよ。凄くないですか?
こいつ、さだまさしさんを超えたなって思いました。

さすがの妻もこれには負けてお茶当番を受け入れて
野球を始めることになりました。

本人は楽しそうにやっていて、だけど周りの子たちは
兄とは比べ物にならないくらい上手で。
ほんと、入っちゃってごめんなさい状態でした。

兄は最初の一年間で、年間ヒットゼロ、とかの凄い記録を
打ち立てたと思います。親としては見るのも辛いですけど
本人は楽しいみたいで。

それでも凄く雰囲気の良いチームで、徐々に結果が出始めて。
とにかく周りの上手い子たちのおかげで兄も妻も良い思いをさせて
頂いたんですね。

でね、何が凄いって嫁さんですよ。

気付いたらね、兄のチームの父母会長とかやってるんですよ。
しかも立候補して。

低くなりつつある黄色い声を張り上げて、真っ黒に日焼けして。
首にタオル巻いて、ゴルフのキャディーさんかな、みたいなカッコで
応援してました。

試合があればハンドルを握ってどこまででもいく。
(父のお迎えには来てくれないのに)

で、兄が6年生の夏には野球の応援に専念するって常勤で働いてた
仕事まで辞めちゃったんですよ。ありえなくないですか?
(まあ、本当はそれだけじゃないんですけど)

聞いてみたんです、妻に

「お当番大変じゃないの?」

「大変よ。でもお当番があるからこそ子供と一緒にやってる感じがするのよ。
 ママ友との飲み会、サイコー!

ミイラ取りがミイラになる瞬間を目撃しました。

そりゃ、妹たちが「お兄ちゃんばっかり」っていうのも仕方ないですよね。
全部母のせいにしてごめんなさい。

その頃、父は兄のチームのホームページ係をやっていて、
今は消えちゃったんですけど、いろんな思い出を記せてよかった
なぁって。

それで、娘たちの記録も残しておこうと思ったのもこのブログを
始めるきっかけになったりしています。

娘たちよ、このブログ、見せられる日が来ないような気もするけど
兄ばっかりじゃないからな、って笑ってごまかしておこう。

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