Day193. 地域みらい留学 厳しい現実

地域みらい留学シリーズ

このシリーズは地域みらい留学で南の島に進学した娘の経験をもとに、これから留学される方、すでに留学している方との交流を目指して書いています。地域みらい留学に関する情報をシェアしていきたいと思いますので、コメントや拡散をして頂けると泣いて喜びます。

地域みらい留学を希望されている方々はそろそろ最終的な手続きに入っていく時期かと思います。

中学校の先生と進路に関する最終面談があったり、入寮面接がある所ではそろそろ本番、という時期になってきました。

今までにも地域みらい留学については色々と書いてきたのですが、今回はあえて厳しい部分にフォーカスを当ててみようと思います。

それは、「続けられない子が多少なりとも出ることがあるよ」という事です。

ちなみに、文部科学省が出している高校の中途退学率が全国平均で1.5%くらいって言われてます。

「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」 文部科学省より

ただ、これは集計の仕方に問題があって、実際の数より少ないっていう研究者の指摘もあるみたいなんですね。

その方たちの論文を読むと、正確には全国平均で7-8%、地域によっては10%を越えている、という報告もあります。

もちろん、年度によって違ったり、集計方法によって違ったりするんでしょうけどね。

で、不登校の子も2.5%くらいなので、地域みらい留学をするかしないかに関係なく、全体の10%程度は何らかのトラブルを抱えてるってコトになります。

「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」 文部科学省より

まずはココを抑えておく必要があると思います。そうじゃないと、「地域みらい留学がー」ってなっちゃうので。

Lさんが通う高校に関していうと、昨年の3年生は地域みらい留学生として入学した女子が4人いて、卒業したのは1名だったそうです。3人は途中で辞めてるんですね。

これは、去年見学に行った際に聞いていたので、「そんなに辞めちゃうのかぁ」ってちょっとビックリしたのでよく覚えています。

詳しい事情は聞けませんでしたが、学業不振で辞める子どもってすごく少ない、っていうデータもあるので、それなりの理由があったんだと思います。

ちなみに、Lさんと同期で地域みらい留学で本州から入学した男子が2人いるのですが、そのうちの1人は不登校気味になっているらしいので、やっぱりそれなりに大変なんだと思います。

その一方で、一緒に入学した子たちが揃って卒業している年代もあるようので、一概には言えないってトコもあると思います。

我が家のLさんも今の所は続いていますが、順風満帆とはいかず、同級生の女子と色々と揉めているみたいで。その辺りは以前↓にも少し書きました。

そんなLさんですが、先日、人間関係のストレスで体調を崩したようで、入学以来初めて学校を早退したんです。

そしたら、寮にいるコーディネーターさんが気を使って下さって、Lさんを海に連れ出して色々と話しを聞いてくれたみたいなんです。

この「コーディネーターさん」ってのが素晴らしくて、寮の生活全般をサポートしてくださる方なんですけど、それだけでなく学校や地域と子どもたちの仲介役もしてくださるんですね。

で、Lさんはそのコーディネーターさんに一通り話しを聞いて貰った時に

Lさん「あーあ、アタシ学校サボって逃げ出しちゃったなぁ」

って言ったら

コーディネーターさん「Lちゃん、逃げ出してきてくれてありがとうね。」

って言われたみたいで。自分を受け止めて貰えたことが泣くほど嬉しかったし、安心したみたいでした。

これねぇ、Lさんにとっては本当に貴重な経験になったんじゃないかなって。

こんなに身近に安心安全の砦でいてくれる人がいるんだ、って思えたみたいで、そこから見事にV字復活を遂げています。

本人が読んでると怒られちゃうと思うんですけど、個人的には潰れない程度に大変な思いをしておく、ってのは全然アリだと思ってまして(潰れない程度ね)。

傷つけるのも人なら、傷を癒してくれるのも人だったりするので、そんな経験を糧に自分がどんな人になりたいか考えて欲しいなぁって思ってます。

手が届きそうな、届かなそうな位置にいる地域みらい留学の中で、良い経験も辛い思いもたくさんして、Lさんの根っこが大きく太くなってくれることを願っています。

今日はちょっと厳しいお話を書きましたが、個人的には地域みらい留学、超おススメです。

コーディネーターさんのような方がいる学校とそうでない所もあるようなので、その辺りもご一考頂くと良いかもしれません。

ちなみにローソン限定発売のサンガリアのZeroレモンサワーも同じくらいおススメです。

それでは。

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