先日、話題の映画「はたらく細胞」を観てきました!
佐藤健さんと永野芽郁さんが主演をされています。佐藤健さんてアクション物をたくさん演じているんですけど、彼曰く「この役を演じるため頑張ってきたんだなと思いました。佐藤健の集大成です!」って言うくらいの作品に仕上がっているそうです。
アクションシーンのトレーニング動画もUpされているんですけど、撮影の度にこれだけ頑張ってるんですから、本当にスゴイと思います。
一部ネタバレを含みますので、これから観るよ!という方はご覧になってからの方が良いかもしれませんのでご注意くださいね。
本題に入るんですけど、以前に漫画の「はたらく細胞」は読んだことがあったんですよ。
医学の基礎科目の中で「生理学」って言って、体の中で起こる様々なメカニズムを学ぶ学問があるんです。ただ、この生理学って範囲も広いし内容も複雑で、解剖学と並んで「学ぶ人の心を折る学問」なんですね。
その生理学に画期的な教科書が出来たって言われていて、それが漫画「はたらく細胞」だったんです。内容もちゃんとしているし漫画だから読みやすいし。
で、実際に読んでみると凄く面白くて、しかも面白いだけじゃなくてなかなかシュールな面もあって。自分が学生時代に出会いたかったなぁって思う作品でした。
でね、今回の映画を見て個人的にもの凄く響いた事が2点ありました。
どちらも阿部サダヲさん演じる中年のオッサンに絡むことなんです。
このオッサン、酒は飲むはタバコは吸うわ、家ではだらしないわで、中年オヤジの鏡みたいな方なんですね。いや、自分を守ってる訳じゃないですよ。でも、こーゆー役をやらせるとホント~に上手ですよね、阿部サダヲさんて。
で、響いたことの1つ目は下痢の時の外肛門括約筋と内肛門括約筋の戦いでした。
映画では外肛門括約筋がラグビー選手で内肛門括約筋が相撲取りって設定なんですけど、その戦いがメチャクチャ笑えるのと、トイレに駆け込むまでの阿部サダヲさんの演技に完全にやられちゃいました。
もうね、映画館なのに思いっきり声出して笑っちゃいました。
もう一つは、中年オヤジの体の中で働く赤血球さんとかのセリフでした。
血管中に悪玉コレステロールとかが転がってて赤血球さんが通りにくくなってたり、キレ痔があって気をつけないと赤血球さんが体外に排出されちゃう、なんてシーンがあるんですよね。
で、赤血球さんが言う訳です。
赤血球「この体の持ち主が変わらなくちゃダメじゃん」
って。確かにそうですよね。
これね、患者さんとよく話をするんですけど、人間てブラック企業の社長さんが多いんですよね。
どーゆーことかって言うと、24時間365日働かせるじゃないですか、自分の身体を。しかも、二日酔いになるくらい酒飲んだり、歯の色が変わるくらいタバコ吸ったりして。
それなのに、健康診断の結果が悪かった時だけ「困ったなぁ」みたいな。
病気したりすると、「何で俺なんだよ」とか、「忙しい時に限って」って文句言うんですけど、普段働いて貰ってる事に感謝の意を示したこと、ありませんよね?って思うんです。これ、ブラック企業の典型じゃないですか。
長年連れ添った身体を「年を取るとコレだから」みたいなヒドイこと言っちゃうし。そんなのウチの奥さんに言ったら確実に56されますよ、えぇ、間違いありません。
そんな訳で、笑って泣いて真面目な勉強も出来る「はたらく細胞」、チョーおススメです。「明日から身体をいたわろう」って思う事、間違いありません。心当たりのあるアナタ!是非、ご覧になってください。
ってブログをレモンサワー飲みながら書いてる時点で自分もめちゃくちゃブラックだから笑ってごまかしておこうっと。
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