日本人はNoと言えない、とか相手をおもんばかって
オブラートに包んで伝えると言われたりしますよね。
最近ではストレートな方も増えてるような気もしますが。
うちの L さんが、かなりストレートな方で。
部活で先輩とうまく行かなかったり、同級生の女子とも
イザコザしてたり。でも、本人は全然へこんでないという。
誰の血を引いたのか、と思うんですが、
嫁「あんたでしょ」
とか言われてて。いやそんなハズ無いんですけど。
で、先日、部活の迎えの時に先輩との会話が聞こえてきて
先輩女子「引退する3年生へのメッセージカード、
明日までに書いてきて」
L「え、無理です」
先輩女子「今日試合負けちゃったから、先輩たち明日しか来ないから。」
L「いや、無理ですね」
先輩女子「いーから、とにかくやってきて」
L「はぁ。もう迎えが来てるんで」
って感じでした。そりゃ嫌われるよ、って。父の時代ならシバキ
倒されてるわと。で、帰ってすぐに話したんですね。
父「メッセージカードってさ、先週貰ってて書いてたじゃん」
L「まだ途中なんだよ」
父「あと何人分なの？」
L「3人」
父「！！ 3人だけなら書けるんじゃないの？」
L「いや、見なきゃいけないTikTokと、ストプリの動画もあるから無理だし」
父「・・・」
で、結局は書いて持ってったんですよ。そりゃそうですよね。
メッセージカード、名刺位のサイズの紙だったし。
で、後日その件についてもう一度話してみたんですね。
父「Lさぁ、先輩に頼まれたときにさ、『無理』って言ってたじゃん？」
L「うん、言ったよ」
父「あれさ、『頑張ってみます』とかじゃダメなの？」
L「なんで？」
父「だってさ、『無理』って、相手が投げてきたボールを
叩き落すみたいな感じがするじゃない。一旦は受け取って
みてもいいと思うんだよね。」
L「だってさ、やる気ないのにしょうがないじゃん」
父「そうかもしれないけどさ。でも絶対無理な量でもなかったじゃん？
それだったらさ、
『頑張ってみます、でも出来なかったら相談させてください、テヘペロ』
みたいな感じで良くない？」
L「気持ち悪い。全然良くないし。」
父「なんでダメなの？」
L「やりたくないのに『やれます』なんて言えないし。」
父「いや、でもやらなきゃいけないのは分かってるんでしょ？」
L「分かってるよ。でもさ、『無理』って言ってても
結局出来たんだからよくね？」
父「いや、だからさ、相手によっては『結局やってくんのに
無理とか言いやがって』って思う人もいるかもしれないじゃん？」
L「いや、アタシそう思わないし」
ここなんですよねぇ。Egocentricっていうんですかね？
自分の考えの外側に出られないというか何というか。
父「Lがどう思うかじゃなくて、相手がどう感じるか、もあるでしょ。
伝え方でも変わっちゃうんだろうけど。」
L「そんなの知らねーし」
父「確かに分からないよね。でもさ、これから大人になって
仕事とかしていく時に考えておく必要があると思うんだよね。」
L「メンドクサイ」
一体どこの国の方ですか？って感じじゃないですか？
これでうまくいく中学女子仲間がいたら一生の財産だよな、
と思ったりして。
Lをかばっておくと、彼女は人の気持ちをおもんばかる能力は
あるんです、たぶん。
でも、「年上は年下に優しくすべし」って思考が強くて、年長者は
自分の事を分かってくれてとーぜん、みたいに感じてる節があるん
ですよね。
あーこれからしばらくは親が学校の先生やら部活の顧問やらに呼び出されて
あれこれ言われるんだろうなぁって覚悟した瞬間でした。
「言わなきゃわからない奴は言っても分からない」
ことが分かったから笑っておこう。
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