Day135. 重箱読みと湯桶読み

L「ゴールデンウイーク明けに国語のテストがあるんだよねぇ。」

父「そりゃ、対策しないと。何が出るの?」

L「じゅうばこよみユトウよみ

そう言われても何のことやらチンプンカンプンでした。いや、さすがに重箱の方は何となく分かったんですよ。でもユトウって言われても一つもイメージが湧かなかったんです。

「ははぁん、このオヤジ全然分かってねぇな」って思われるのがだったので、あたかも「漢字が思い出せないなぁ、漢字さえ思い出せば分かるんだけどなぁ」って雰囲気を醸し出しながら聞いてみたんです

父「ユトウって漢字でどう書くの?」

L「え~っとね、“ユ”は水とお湯とかの湯でしょ。“トウ”はね、木へんに何て読むんだろ?これ?分かんないわ

って言われちゃって。もうね、これで完全にアウト。木へんでトウって読む漢字なんか一つも思い浮かばなくて。危うく親子で漢字のラビリンスに突入しちゃう所でした。

仕方なくgoogle先生で調べてみると、「湯桶読み」ってあっさり出てきたんです。

重箱読みも湯桶読みも漢字二文字で出来ている熟語の読み方を指しているものなんですって。漢字には訓読み音読みってあるじゃないですか。音を聞いて意味が分かるのが訓読みで、分かりにくいのが音読みって。そこまでは何となく覚えてたんですよね。

で、普通の熟語って音読み+音読み、もしくは訓読み+訓読みが多いらしいんですけど、中には「音読み+訓読み」だったり、「訓読み+音読み」になっているモノもあるみたいなんです。で、音+訓の読み方を「重箱」読み、訓+音の読み方を「湯桶」読みって言うみたいなんですね。知らんけど。

ちなみに重箱はお正月のおせち料理とかに使われるアレで、湯桶はそば屋のそば湯とかを入れて出てくるアレらしいです。

こっちが重箱
こっちが湯桶

こんなの全部覚えられないよなぁって思ってたらね、やっぱり世界には同じ様な悩みを抱えている人がたくさんいるようで。で、先人の知恵って凄いなぁって思ったんですけど音読みの攻略法みたいなのが出てたんですよ。これは娘たちに教えるしかないって思って、

父「これ凄いわ。音読みの漢字ってね、う・ん・ち・く・き・つ・いで終わることが多いんだって。この音で終わったら音読みだって思っても大体合ってるみたい」

R「“きつい”は分かるけど、“うんちく”ってなに?」

父「えーと、ほら、酔っぱらった親父があーじゃないこーじゃない語る事があるじゃないですか・・」

R「全然分かんない」

父「分かった!“うんちくきつい”は諦めて“ウンチ君きつい”で覚えよう!それならいけるんじゃね?“ん”が2回出てきちゃうけど間違いじゃないから」

R「分かった。う・ん・ち・く・ん・き・つ・いね。」

父「そうそう」

ってリビングのテーブルで熟語を仕分けようとして「うんちくん」を連呼する親子の姿がありました。

ゴールデンウイークの真っただ中にリビングで「うんちくん、うんちくん」連呼している、そんなお前ら親子がいっちばんキツイわって思ったから今日も笑っておこうっと。

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