今回は、我が家の双子の姉・Lさんがお世話になっている「地域みらい留学」について、今まで書いてきた記事をまとめてみました。
Lさんは今、東京から1200km離れた南の島の高校に通っています。全校生徒は90人くらい。寮で生活しながら、島の皆さんにお世話になる毎日です。一方の妹・Rさんは自宅から高校に通っているので、双子でも全然違う高校生活を送っています。
「地域みらい留学って実際どうなの?」「費用は?」「ホームシックは?」
検討中の方の参考になるように、決めたきっかけから寮生活、成績の話、親の気持ちまで、時系列でまとめました。気になる所から読んでみてください。
この記事の対象
・離島留学(地域みらい留学・国内留学)を考えている中学生と、その保護者の方
・「うちの子に合うかどうか」を、きれいごと抜きの実体験で知りたい方
読んでいただいた方のゴール
・離島留学の全体像(決めたきっかけ→学校選び→寮生活→成績→親の気持ち)が分かる
・メリットだけじゃなく、デメリットや大変だったことも含めて、判断材料が得られる
1. 地域みらい留学を決めたきっかけ
きっかけは、中学2年の時に見つけた「地域みらい留学フェス」の広告でした。都道府県の枠を超えて、全国各地の公立高校で高校生活を送れる制度があって、その説明会だあるんだなぁって。で、子ども達に
父「地域みらい留学ってのもあるみたいだよ。沖縄とか北海道とか。」
って軽い気持ちで伝えたら、Lさんの中で何かがヒットしたみたいで。夏休み明けには、
L「ママ、アタシ離島の高校にしようかと思うんだけど。」
と、自分で調べて進路希望調査票の第一希望に書くまでになっていました。親の方がビックリです。
地域みらい留学との出会い

そして中3の夏には、父娘2人で候補の高校見学へ。出発2日前にLさんが吐いたり、台風が来たり、ホテルがアレだったりと波乱万丈でした。
南の島の高校見学



寮生活を経験して変わったコト
島では寮で生活しています。洗濯も食事も、自分のことは自分でやる毎日。
入学して最初の夏休み、帰省してきたLさんを見て「あ、変わったな」と思ったことが色々ありました。羽田空港の到着ゲートで出たり入ったりしていた頃が懐かしいです。

高校生くらいだと友人と揉めるのはよくあることだと思うんです。ただ、寮生活を送ると一緒にいる時間がかな〜り長いので、余計に問題がおきることもあると思うんです。長年連れ添った夫婦が上手くいかない感じ?と似てたりして。
でも、そんな問題を乗り越えることでものすごく成長をすることも出来るんです。
厳しい現実

3. 離島での学校生活と行事
全校生徒が約90人だと、文化祭では全員が一度はステージに立ちます。Lさんは部員1人の書道部で、オープニングの書道パフォーマンスを一人でやり切りました。
島には「島親さん」という、留学生の親代わりをしてくださる方々や、寮のコーディネーターさん、役場の方々がいて、親が近くにいなくても見守ってくれる体制があります。これ、本当にありがたいんです。
離島にある高校の文化祭

中学時代には1軍女子の陰に隠れて全く存在感のなかったLさんですが、全校生徒が少ないこともあって驚くようなパフォーマンスを出したこともありました。
まさかの特選!

4. 成績はどうなった?
正直に言うと、中学時代のLさんは勉強が苦手で、中2で九九からやり直したくらいでした。
それが島の高校に行ってからは、数学のテストで100点、次は99点(本人は1点落としたことを悔しがっていました)。高校1年の成績は、まさかのオール5。
もちろん、学校の評価軸が違うという面はあります。でも「自分にも出来るかも」と思えたことが一番の変化なんじゃないかと、父親としては思っています。
最近の成績

ピグマリオン効果?

5. 親の気持ちと、進路の話
離れて暮らしていると、連絡は電話が中心になります。先日は久々にLさんから電話がかかってきて、
Lさん「父ちゃん、アタシさ、大学で心理学勉強しようと思うんだけど、どこが良い?」
と進路の相談でした。島に行く前は想像もしなかった会話です。……まぁ、最後は「ソクラテスがアイーん?」みたいな話になっちゃうんですけどね。
進路について話し合う

我が子に大学進学をして欲しいけど、地方の高校に行ったら進学の事が心配で、と考えている親御さんに朗報があります。Lさんが通っている高校は偏差値38とかなんですけど、毎年のように国公立大学への合格者を出しています。凄くないですか?でもね、それにはちゃんと秘密があるんです↓
離島の高校からでも大学に行けるの?

6. 正直に書きます。デメリットと大変だったこと
良いことばかり書いても参考にならないので、正直な所も書いておきます。
会いに行くのが大変&帰ってくるのも大変
東京から約1200km、飛行機必須です。文化祭に行くにも夫婦で3日がかり。頻繁に顔を見に行く、というわけにはいきません。1年生の時に一度だけ、3連休の時に自宅に帰ってきたこともありました。超弾丸帰省でした。でも、中々会えないからこそ一緒にいる時間を大切にする気持ちが強くなるような気がします。

台風が凄いことになる
南の島だけあって、都会とは台風のレベルが段違いです。寮自体は鉄筋コンクリートのしっかりした造りなので問題はないのですが、丸一日停電だったり、非常食を食べたりすることもありました。ただ、寮には必ず子ども達を見守ってくれる寮監さん(島の方)やコーディネーターさんがいるので大きな問題になったことはありません。それよりも、自然に対する畏怖の念が芽生えて、結果的には良い経験になっているような気がします。
体調を崩した時が心配
高校見学の出発前夜にLさんが吐いた時は「このまま島で一人、病気になったらどうするんだろう」と本気で心配しました。近くに駆けつけられない距離感は、やっぱりあります。ただ、寮には必ずコーディネーターや寮監さんがいて、具合が悪ければ病院の付き添いもして頂けるだけでなく、逐一連絡もして頂けるので本当に助かります。我が家は共働きなので、「どっちが仕事休む?」みたいな話しにならないので、家にいるより助かってしまってるような気もします。
費用はすべての人にとって「安い」とは言い切れないかも
寮費は学校によりますが、調べた学校では宿泊・光熱費・3食込みで月1万8千円程度という所もあり、公立高校なので学費はほぼ無償です。教材費とかは必要ですけどね。受験・引っ越し・帰省の交通費まで入れると、それなりの出費はあります。
誰にでも合うとは限らない
実際に、島での生活が合わなくて続けられない子も一定数いるそうです。ウチの場合は島の皆さんに恵まれましたが、相性はあると思います。ただし、自宅から通っていても不登校になる子も一定数はいるようなので、地域みらい留学特有の問題とは言えないような気がします。

7. よくある質問
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 学校によって大きく違います。我が家が調べた学校では寮費が月1万8千円程度(3食・光熱費込み)の所もありました(ちなみに3年前の話しです)。現在通っている学校は1日2食、個室、水道光熱費、学校への送迎バスを含めて月3万円程度です。夏休みやお正月は閉寮期間があるので少しお安くなります。帰省時の交通費などの実費は別にかかります。進路のところで出てきた記事と同じですが、費用についても書いてあります。

Q. ホームシックになりませんでしたか?
A. 最初は毎日のようにLINEで通話してましたが、2~3ヶ月もするとだいぶ落ち着いてきました。子どもよりも親の方が寂しくなることが多いかもしれません。先日お会いした男の子(1年生)の保護者さんは、「入寮してから一度も電話がかかってこない」と話していました。中にはそういうお子さんもいるみたいですね。

Q. 島の人たちとの関わりはどうですか?
A. 島親さんをはじめ、地域の方々に本当によくしてもらっています。とにかく島の皆さんが本当によく見て下さっているなぁって感じることばかりです。Lさんがお付き合いしている子のご家族にまでお世話になる始末で、感謝しかありません。

Q. 親はどれくらいの頻度で会いに行けますか?
A. 我が家は文化祭や体育祭といった学校行事のタイミングが中心です。年に1~2回と言ったところでしょうか。基本的にはそれくらいのご家庭が多いようです。島に訪れた時はホテルで一緒に数日間過ごすよ、というご家庭もあるようです。
Q. 勉強はちゃんとしているのでしょうか?
A. 少なくともLさんについては「自分にも出来るかも」という自信がついたのが一番大きかったようで、結果として成績がビックリするくらいよくなりました。また、寮生活だと毎日決まった時間に全員で宿題なんかをやる決まりがあるようで、家にいるときよりも机に向かう習慣が身についたように思います。

まとめ
偏差値30台だった双子が、それぞれ違う高校に進んで、それぞれの場所で頑張っています。離島留学は「かわいい子には旅をさせろ」の実践みたいなもので、親の方が学ぶことが多いくらいです。
検討中の方の参考になれば嬉しいです。島の話はまだ続きますので、この記事も随時更新していきます。
という訳で、今日もレモンサワーを飲んで笑っておこうっと!
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