高校受験 ~ 偏差値30からの挑戦 その30 ~

感動のフィナーレ

高校受験 偏差値30からの挑戦編

『偏差値30からの挑戦編』は双子の女の子、L(姉)とR(妹)の受験に向けた日々の記録です。今までの記録は一番下にまとめました! はじめましての方は1話からどうぞ!

高校受験 ~ 偏差値30からの挑戦編 ~もいよいよフィナーレです。

い起こせば1年半前、「塾に通っていても楽しそうじゃない」と思って始めた自宅での受験勉強でした。

一緒に勉強するハズだったのに、レモンサワー片手にトロンとした目つきになって先に寝てしまう事もしばしば。かなりのダメ親父っぷりを発揮しました。

でも、反面教師とはよく言ったもので、「このオヤジに頼ってたらヤバいかも」と思ってくれたらしく、自分たちで一生懸命に勉強する事が多くなりました。

日報告したように、最後に残ったのがRさんでした。倍率的には神奈川県内で5本の指に入ろうかという人気校で、実力的にも五分五分といったチャレンジでしたが、

父「行ける高校よりも行きたい高校を受験してみたら?」

と伝えて高倍率にビビりながらも志願変更をせずに受験しました。

Rさん、今までに受けた模試の結果から最大のウィークポイントが「社会」だってのは分かっていたんですよ。

で、一緒に問題を解いてみたんですけど、彼女が社会で点数を取れないのは「生真面目すぎる」所と「数学が苦手」が原因だと分かりました。

社会に数学?と思ったアナタ!(いや、実際には数学というか算数なんですけど)どーゆー事か説明しますね。

神奈川県の高校入試(社会)では資料を読み解く、って問題が毎年のように出るんですよ。

えば、ある5か国の2000年と2010年の輸出額の上位5品目が並んでて、それぞれのGDPに占める割合は何パーセントで金額は〇〇億円です、をグラフにしました!みたいな問題が出るんですね。

そのグラフから10年間の変化について正しく説明しているものを選びなさい、みたいな内容なんです。

で、選択肢の中に必ずと言ってよいほど「割合」について書いているものがあるんです。

困ったことに、Rさんは何回やってもこの「割合」の概念が飛んじゃうみたいで。

えば、「GDPの5%を鉄鉱石の売り上げが占めていて、その総額は4000億円です。この国のGDPは幾らでしょう」が分からないと答えられない、みたいな問題でつまずいちゃうんです。

しかも、選択肢の1番から順々に考えていくので、計算で時間がかかるとその先に中々進めない、みたいな状況になっちゃうみたいで。

そーゆー時に最後の選択肢が明らかに正しい、ってのがあったりするので、「とりあえず時間のかかる選択肢は飛ばして次を見てみよう」っていう融通が利かないんですよねぇ。

この生真面目さと算数が苦手が社会の最大の弱点だ、って分かったので試験直前はそこをめっちゃ頑張ったんです。

で、試験が終わってRさんからLINEが来たんですね。

R「やり切ったわ」

って。おっしゃ~、これは行ったやろ!合格間違いないなって。

で、試験が終わるとすぐに解答が発表されるので、自己採点してもらったんです。

Rさんの苦手科目は数学社会だったので、「数学は40点、社会は50点取ったらアナタの満点です!」

って言ってあったんですね。そしたら、数学は41点で社会は57点だったんです。

直前の模試で、社会は40点しか取れてなかったので、すげー頑張ったなぁ、「やり切った」って言うだけのコトあるわぁって思ってたら

R「ごめん。理科でコケた。多分落ちたわ」

って。

へっ?って思って見たら、数学を遥かに下回る点数を取ってしまったようで。模試でも取ったことのない点数だったんです。

「発表まで何があるか分からないから」って言ってたんですけど、本人は「いや、全然ダメでしょ」って至って冷静で。

で、2月28日に結果が出たんですけど、残念ながら不合格でした。

落ち込んでるだろうなぁって結構心配したんですけど、

R「やり切って落ちたから仕方ないよね。私立で頑張る

って、見た目にはダメージが少なそうな感じでした。試験から合格発表までに2週間あったので、彼女なりに色々な情報を集めた結果「ダメだ」って確信していたようで。合否発表は落ち着いて受け止められたようでした。

まぁね、そうは言っても本人なりに傷付いているとは思うんです。ただ、英語をしっかり勉強したいと思ってるRさんにとっては私立の方がカリキュラムが充実している、ってのが救いになっているようです。

いう訳で、我が家のトリプル受験は幕を下ろしました。

Rさんはちょっと残念な結果でしたが、「落ちたことがある、というのがいつか大きな財産になる」ってスラムダンクも言ってる?ので、今回の結果がプラスになる様に一緒に頑張っていきたいと思います。ちなみに

R「2年で海外に行けて、3年で沖縄だって。私立やべえな

って目をランランとさせてパンフレットを見ています。レジリエンスの高めな女子に育ってくれている様でちょっと安心しました。

双子については入学後の様子もブログでお知らせしていきたいと思います。

長い長い「偏差値30からの挑戦編」でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

最後にお知らせです。双子の子育てから得た経験と普段学んでいるペップトークを組み合わせた「思春期の子どものやる気を引き出す実践ペップトーク読本」が発売になりました。

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